CMMI 1.2版での変更点
CMMI成果物一式の1.2版のリリースでは、3つの主要な領域に対する変更点が含まれている。ここでは、これらの領域に対する変更点について解説する。さらに詳細については、それぞれの説明ファイルを参照のこと。
モデルの改善点
1.2版では、以下の改善がモデルに対して行われた。これらの改善点の詳細については、モデルの変更点の説明ファイルを参照のこと。
- モデルの中で成果物開発をより包括的に網羅するようになった点を反映するために、また、CMMIアーキテクチャが改訂されてCMMI『関連要素群』の概念を含むようになったために、モデルの名称が変更された。
- 両方の表現形式が一つにまとめられた。
- 先進プラクティスと共通特徴の概念が削除された。
- 共通ゴールおよび共通プラクティスの記述が『第2部』に移された。
- ハードウェアの補足と例が追加された。
- 用語の定義は全て、用語集の中に整理統合された。
- IPPDのプラクティスが整理統合され、単純化された。IPPDだけを取り上げるプロセス領域はもはや存在しない。
- 『供給者合意管理(SAM)』と『統合供給者管理(ISM)』が整理統合され、『供給者ソーシング』の追加分が削除された。
- 共通プラクティス(GP)の詳細説明がレベル3のGP群に追加された。
- プロセス領域がGPの実装をどのように支援するかの説明が追加された。
- 標準プロセスがプロジェクト立ち上げ時点でプロジェクトに展開されることを確実なものにするための要素が追加された。
SCAMPI-A 評定手法の改善点
1.2版では、以下の改善がSCAMPI-A評定手法に対して行われた。これらの改善点の詳細については、SCAMPI –A評定手法の変更点の説明ファイルを参照のこと。
- 評定用ツール(例えば質問票)に関する要件が削除された。
- 代替プラクティスの特性値を決定する方法についての手引きが追加された。
- 評定の実施期間に上限値が設定された。
- サンプリングおよびインクリメンタル型の評定に関する要件が追加された。
- Readiness Review(準備十分性レビュー)の範囲が拡張され、組織、チームおよびロジスティックについての準備十分性が含まれるようになった。
- 評定スポンサの署名が『Appraisal Disclosure Statement(評定開示説明書)』上に必要とされるようになった。
- 評定結果の有効期間が最大3年間に制限されるようになった。
CMMI成果物一式の1.2版のリリースに伴い、SCAMPIクラスA評定の実施および報告に関する方針に対して重要な変更がなされた。これらの変更点の動機付けは、SCAMPI評定の結果の品質および首尾一貫性を改善すること、そして、CMMIを採用している組織の顧客にとってそれらの評定結果をより有益なものとすることについての認識されたニーズである。以下に、方針の変更点の要点を挙げる:
- V1.2のリリースに伴い、SCAMPIクラスA評定に最大3年間の有効期間が設定された。評定の終了日から3年後に、評定結果は期限切れとなり、経過期間を根拠として無効となる。ただし、評定結果は他の理由で無効となることがある。1.1版のSCAMPIクラスA評定結果は、2007年8月31日もしくは評定終了日から3年後のどちらか遅い方の日付をもって期限切れとなる。
- 全てのクラスAのSCAMPI 1.2版の評定は、一般に公開される情報となる場合(例えば、報道発表や組織のウェブサイトで公表される場合や、『published SCAMPI appraisals results(公開されているSCAMPI評定結果)』ウェブページに掲示される場合)や、米国国防総省の要求に応じて提案書で使用される場合には、外部の第三者組織からのSEI認定SCAMPI主任評定者によって実施されなければならない。外部の第三者組織とは、別の『SEIパートナー』会社もしくは、評定される組織を含む事業単位とは別の事業単位(例えば、本社部門から、あるいは、別の部門、グループまたは事業種別の異なる組織からで、別個の管理下にある場合)であって良い。
- 高成熟度(能力または成熟度レベル4および5)のv1.2評定については、『SEI-certified High Maturity Lead Appraiser(SEI認定の高成熟度向け主任評定者)』が評定を指揮しなければならない。SEIは、高成熟度評定を実施することができる主任評定者の認定を2006年10月に開始する。認定の申込みの受付は、2006年10月初旬に開始される。
- 評定に対する透明性を高めるために、 『Appraisal Disclosure Statement(ADS) (評定開示説明書)』が大いに拡張された。SCAMPI評定は全て、v1.1またはv1.2のいずれかに関わらず、2006年11月1日以降にオンサイト期間が開始される場合には、1.2版のADSを使用することが必要とされる。評定結果を「公開されているSCAMPI評定結果のウェブページ」上で掲示する場合には、機密あるいは企業秘密のプロジェクトの場合を除いて、ADS内の全ての情報が表示される。但し、機密あるいは企業秘密のプロジェクトについては、追加情報を供給することができる連絡先を組織が提供しなければならない。
- CMMI成果物一式の1.1版についての、2007年12月31日という有効期間満了日は2007年8月31日に前倒しされた。有効期間満了の計画に関する他の側面についての詳細は、Sunsetting Version 1.1 of the CMMI Product Suiteを参照のこと。
トレーニングの改善点
1.2版では、以下の改善がトレーニングに対して行われた。これらの改善点の詳細については、トレーニングの変更点の説明ファイルを参照のこと。
- CMMIモデルおよび評定手法の変更点を反映するために、コース教材が改訂された。
- コース教材の明瞭性および首尾一貫性が改善された。
質問もしくはコメントがあれば、cmmi-comments@sei.cmu.eduまで電子メールでお送り下さい。

